孤島化する郊外の生き残り戦略を探る
埼玉県川口市はかつてキューポラの街と言われたほど鋳物業が盛んな工業都市でした。地理的に見ても都心へのアクセスが非常に良く、古くは江戸時代から都心で消費する日用品等を製造する縁辺都市として機能してきました。しかし、20世紀末に日本の産業構造が第二次産業から第三次産業へと変遷する流れに加えて、東京の大都市化に伴う人口の増加が川口の役割を徐々にかえてゆきました。数多くあった鋳物業はマンションの需要増加から次々と廃業に追い込まれ、跡地が高層マンションに立て替えられていったのです。マンションの増加は新規住民を極端に増やし、その結果川口の社会構造を根本から揺さぶることになりました。中には町内会丸ごとがマンション住民という危機的な地域も出てきており、互助・共助といった社会システムの不在が深刻な問題になっています。今もなお共同体の射程がままならないまま、ついには少子高齢化という厳しい成熟社会迎えつつあるのです。
そのような共同体の不安定さに加えて近年都市の縮小がその危機的状況に拍車をかけています。人口減少や経済の斜陽化が拡大し続けていた都市を今度は縮小へと追いやり、その影響が川口や柏など大都市周辺部に徐々に現れてきているのです。都市が縮小するということは潤沢に使えていた資源(人的・物的)が減り続けることを意味しており、今後そのような地域は生き残りのために厳しい選択を迫られることになります。
早田ゼミの川口でのミッションはまさにこうした状況を打開する活動を展開することにあります。まちづくりの担い手の育成から、数少ない資源のマネジメントまで、産官学そして市民が力を合わせて郊外の持続可能なライフスタイルを形作る支援をします。
川口での主な活動
・恊働のまちづくり支援
・西川口ユニバーサル商店街
・クロスメディア芸術祭
・朝市復活事業
高層ビルが林立する川口駅周辺
縮小する都市と郊外の変容
コ・ラボ西川口
2009年9月5日西川口駅前にまちづくり社会実験拠点「コ・ラボ西川口」がオープンいたしました。早稲田大学早田研究室が中心となって運営を行っており、中間支援組織として西川口や広く川口のまちづくりに関わっています。コ・ラボ西川口は学生の研究拠点でもあり、様々な設備は早田ゼミ生なら自由に使うことができるようになっています。まちづくりの最先端のローカルシンクタンクとして、地域に開かれた研究室として、今後も精力的に活動を行って参ります。
コ・ラボ西川口の活動に興味のある学生の方、ぜひ一度足を運んでみてください。OB/OGの方も大歓迎です!!
(見学希望の方は事前にご連絡のうえ、直接お越し下さい。日にちによっては学生が対応できない日もございます。)→連絡先
